あなたのモチベーションを上げる、もうひとつの方法を紹介しましょう!
お手元に、ノートの見開き1ページを用意してください。
左側に「できたときのメリット」を、右側に「できなかったときのデメリット」を、
思いつく限り書きまくります。
少なくとも30分は、手を止めずに書きつづけてください!
例えば、現在の仕事に関して、転職するメリットとデメリットを挙げてみましょう。
(モデル:40代男性、商社勤務、役職は課長級、子供2人持ち、住宅ローンあり、の場合)
<メリット>
・心機一転、新天地で自分の力を試すことができる
・うまくいけば、今以上の待遇を得られるようになる
・新たな可能性を発見し、仕事の幅が広がる可能性がある
<デメリット>
・このご時世、次の仕事が見つかるという保証はない。
場合によっては無職なってしまうかもしれない。
・次の仕事が、今の仕事よりも待遇が良くなるという保証はなく、逆に待遇が悪くなる
可能性のほうが高い。
・希望の職種につけなかったとき、未経験者と同じ待遇になり、平社員からやり直しとなる
可能性がある
・転勤がないと限らず、もし転勤になったとき、住宅、子供の転校など不安要素が増える。
多くの人が仕事についていますが、全ての人が好きな仕事をしているわけではありません。
中には、現状に不満をもち、いやいや仕事をしている人もいるわけです。
それではなぜ、好きでもない仕事を続けているのでしょうか?
それはもちろん、「生活のため」「次へのステップアップ」などの理由が挙げられるでしょう。
生活するためには、最低限の衣食住を満たさなければなりませんからそのための生活費が必要不可欠です。
また、次へのキャリアアップのため、今の仕事が辛くて好きでなくても、乗り越える必要があるかもしれません。
家庭のある人は、好きで仕事をしているというよりも、家庭を支えるという必要性に迫られて
仕事をしている方が多いと思います。
つまり、様々な側面から見たとき、多くのデメリットがある場合は、
そのデメリットをこうむらないように行動する傾向があるのです。
上記のモデルケースのように、デメリットによる不安が大きい場合には特に避けようとする傾向は顕著に表れます。
よほどのことがない限り、現状維持に甘んじてしまうでしょう。
多くの人が様々な理由により、好き嫌いにかかわらず、仕事を続けているというのが現状です。
さて、この例を英語に当てはめてみるとどうなるでしょう。
以下に、私の場合で例を挙げ、英語ができるようになったときのメリットと、
ずっと英語ができないでいるデメリットを書いてみました。
<メリット>
・海外旅行にいったとき、現地の人と意思の疎通ができ、旅行がいっそう楽しくなる。
・職場で評価され、海外勤務の道が開ける。
・洋画を字幕なしで見ることができ、俳優の演技に集中できる。
・海外との取引が増加傾向にあるため、英語ができると人材としての市場価値が上がる。
・同じ地域に住む外国人と仲良くなれる。
・Web上の英語による情報は、全体の70%といわれている。
日本語の情報が0.6%と言われているので、英語ができると有益な情報を得られる確率が
100倍以上に膨れ上がる。新たなビジネスチャンスを見つけられる可能性が飛躍的に高まる。
・海外のメディアや情報誌から、最新の情報を短時間で得ることができる
(いちいち言葉の意味を調べる必要がない)。
・読みたい本を原書で楽しめる。
・外国人と対等にやり合えるのは、とても充実感があり、何よりも自信につながる。
・外国語を習得することは、その国の哲学や文化を学ぶことにつながるため、
視野が広がり人間的に成長できる。
・外国人の彼氏、彼女を作る際に有効。
<デメリット>
・仕事の可能性が広がらない。
・海外に旅行しても不便だし、現地の人たちと十分に会話ができず、面白みに欠ける。
・英語ができてあたりまえの状況になったとき、できないでいると会社での評価が下がるかもしれない。
・日本の流行は海外の国が牽引していることを考えると、英語ができなければ、いつまでも古い情報しか
入手できず、あらゆる面で流行遅れになる可能性がある。
・外国人と接する機会を極力避け、自分の殻に閉じこもりがちになり、可能性の芽を
つぶしてしまうことになりかねない。
・原書を読むとき、いつも辞書を頼らなければならず、理解するのに時間がかかる。
・外国人と話していても、なんとなく萎縮してしまい、言いたいことが言えず、不満ばかり残る。
・洋画を見るときは、いつも字幕を頼らなければならない。
・転職などの際に、アピールできない。
ここで、英語ができないデメリットを見たとき、あなたにとって「どうしても避けたいもの」で
あるならばきっと英語を勉強するモチベーションが上がることでしょう。
上記は私の例ですが、日常生活、そして海外旅行などの場面で実際に感じたものばかりです。
英語ができないと、いろいろ不便することがあるんですよね〜
こうして一覧にしてみると、とてもよく分かると思います。
この一覧は、英語の勉強が嫌になったときによく見ました。
そうすると不思議なことに、再び勉強するエネルギーが沸いてくるのです!
「英語ができなければ、俺にとってつまらない人生になってしまう!」という気になるのです。
この一覧は、私にとって一番の特効薬となっています。
新たな環境に飛び込むよりも、現状維持を好む。
何かに挑戦するよりも、何もしないことを望む。
人はどうしても、安定、安全、現状維持を望むものなのです。
人は、良いと思うことに対するエネルギーよりも、悪いと思うことを避けるエネルギーのほうが強い傾向にあります。
その人にとって、「できたときのメリット < できなかったときのデメリット」のとき、
人は、デメリットを払拭するために努力する。
これはある意味、人間の本質をついた法則ではないでしょうか。
数々の書籍の中で、この考え方が紹介されていることからも、多くの人に適用できる
法則として考えてもいいと思います。
私もこの方法を試した結果、さらにモチベーションが上がり、より結果が出るようになりました。
まずは、難しく考えず、上記の例のようにメリットとデメリットを思いつく限り書き出してみましょう。
そして、書き終わったら両者をじっくり比較してみましょう。
できなかったときのデメリットが大きなものならば、嫌でも「勉強しなければ」と行動するでしょう。
この方法は、人間の本質をついた有効なものであり、必ず納得してもらえると思います。
早速ノートを用意して試してみてください。
その効果に驚くこと間違いなしですよ!
あなたは今、「メリット、デメリット」にいます。