<第4回 TOEIC攻略、英会話上達講座 議事録>
日時;2006年4月22日(土) 10時〜12時
場所;宇都宮市東コミュニティーセンター 第3会議室
〜日本のお茶文化について、CNNニュースの虫食い問題にチャレンジ〜
本日は時間一杯、リスニングの練習をしました。
先週のお茶に関するニュースを虫食い問題にし、単語を埋めていきました。
この記事は、2分間で300語が読まれます。
1分間で150語ですね。
標準スピードに比べると、少し遅い程度です。
TOEICでは、だいたい1分間に180語程度のスピードで読まれます。
「読めば分かる単語でも、聞くと分からなくなる」
勉強の過程で経験する人が多いでしょう。
ネイティブの会話はスピーディーです。
1語1語は理解できても、続けて発音すると別の単語に聞こえたりします。
英語の発音ルールには、ある一定の規則があります。
その規則をおさえておくと、より聞き取りが楽になります。
以下に、例をあげておきます。
<破裂音b, d, g, k, p, tが語尾に来る場合、消失してサイレントになる>
例をあげましょう。
★Good morning.
多くの場合、「グッモーニング」と発音されます。
学校では「グッドモーニング」と習いますが、ネイティブの発音では「ド」はほとんど聞こえません。
語尾のdが消失しているんですね。
★Don't mind.
これは「ドンマイ」と発音されます。
「ドントマインド」と発音されることはほとんど無いといってもいいでしょう。
あなたに馴染みのある歌で例をあげましょう。
★「サイレン ナイ ホオリイ ナイ」
もうお分かりですね。
クリスマスソング「清しこの夜」の1フレーズです。
「サイレント ナイト」とは歌いませんよね。
これも語尾のtが消失している例です。
<子音の前や語尾に現れるlは聞こえないことが多い>
ガソリンスタンドでよく聞く「オーライ、オーライ」は、「all right」のことですね。
「all」の「l」が消失している例です。
★語尾がal
(例)「financial(ファイナンショー)」「global(グローボー)」
語尾が伸びるように発音されます。
★語尾がil,le
(例)「mail(メイユ)」「apple(アポー)」
これも語尾が変化していますね。
口はlの準備をしているのですが、発音しないという感じです。
★語尾がll
(例)「call(コー)」「hall(ホー)」
少し極端な例ですが、ネイティブの発音ではほとんどlの発音は聞こえないことが多いです。
★語尾がful
(例)「successful(サクセスホ)」「useful(ユースフ)」
これは比較的馴染みやすいのではないでしょうか。
★語尾がble
(例)「able(エイボ)」「possible(ポッシボ)」
これもよく出てきますね。
なかなか馴染みがないので最初のうちは聞き取るのが難しいかもしれません。
一つ一つルールを意識しながらリスニングするようにしてください。
今回の記事でも、この規則に当てはまる単語がいくつか出てきました。
・ritual リチュオー 「儀式」
・fill フィユ 「満たす」
・meal ミーユ 「食事」
・helpful ヘルプホー 「役に立つ」
TOEICのリスニング試験では、質問分も問題文も1回しか読まれません。
1回で意味を理解しなければならないのです。
新テスト形式では、よりリスニングにウエイトが置かれています。
またTOEICでは、リスニングとリーディングを50問ずつ正解したとしても、
280点;250点というように、リスニングの点数が高くなります。
ご存知でしたか?
わたしはTOEIC対策として、リスニングに多くの時間割きます。
「聞いてわかるものは、読んでもわかる」と考えるからです。
つまり、リスニング力が上がれば、リーディング力も上がるのです。
逆に、読んでわかったとしても、聞いてわかるとは限りません。
上記の発音規則を理解し、繰り返し聞き取り練習をしなければ、ナチュラルスピードを
1回聞いただけでわかるようにはならないのです。
また、英語には日本語の2倍以上の音素があります。
音素とは、字の通り、「音の素」のことを言います。
つまり日本人は、英語の発音を聞いてわからないのは当たり前なのです。
私たちは学校でリーディングの勉強はしてきましたが、リスニングの勉強は不十分です。
TOEICテストの変化、センター試験でのリスニング試験導入などを考えると、今後ますます
リスニングに重点が置かれていくでしょう。
なんといっても、コミュニケーションにはリスニングが欠かせませんからね。
国際社会を生きる私たちには、リスニングは必須の能力です。
いずれにしても、英語の聞き取りはたやすいことではありません。
聞いたことのない音を理解しなければならないのですから。
ブログでもよく書きますが、「英語の道は、1日にしてならず」です。
少しでもいいので、毎日英語を聞きつづける習慣をつけたいものです。
聞き取りの際には、上記の発音ルールなどを意識するようにしてください。
意識するのとしないのでは、身につき方が違ってきますから。
ピアノが引けるようになる感覚で、楽しい将来を想像しながら、リラックスして
練習に励んでくださいね!
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