<第6回 TOEIC攻略、英会話上達講座 議事録>
日時;2006年5月13日(土) 10時〜12時
場所;宇都宮市東コミュニティーセンター 第4会議室
前半〜新TOEICリスニング対策、アメリカ英語とイギリス英語の違い〜
アメリカ英語とカナダ英語が仲間です。
一方、イギリス英語とオーストラリア英語(ニュージーランド英語)が仲間になります。
同じ仲間 (グループ) 内の言葉は、ほぼ同じ発音を共有しています。
アメリカ英語とイギリス英語の違いをしっかり理解すれば、カナダ英語やオーストラリア英語の違いも分かり、
聞き取れるようになるでしょう。
以下に、アメリカ英語とイギリス英語の具体的な違いを挙げます。
(例) can
アメリカ英語 ⇒「キャン」
イギリス英語 ⇒「カン」
(例) pot
アメリカ英語 ⇒「パットゥ」
イギリス英語 ⇒「ポットゥ」
(例) car
アメリカ英語 ⇒最後のr は舌を丸めてしっかり発音する。
イギリス英語 ⇒最後のr はほとんど発音しない。
イギリス英語では、語尾のrはほとんど発音されない傾向があります。
しかし、リエゾン (ひとつの単語だと聞こえない音が、つぎに母音がきた場合には明確に聞こえる)
の場合は、イギリス英語でも次の単語の母音と結びついて、r がはっきり発音されます。
(例)
「a pair of(ア・ペアロヴ)」「far away(ファー・ラウェイ)」
「friend of mine(フレンドーマイン)」
(例) butter
アメリカ英語 ⇒「バラ(ダ)ー」
イギリス英語 ⇒「バター」
アメリカ英語の特徴の1つに、「母音に挟まれたt は、d やr のように聞こえる」というのがあります。
特に、t の前にくる母音に強勢が置かれる場合にこの現象が現れます。
一方イギリス英語では、t ははっきりと正確に発音される傾向があります。
アメリカ英語では、「writer」と「rider」は同じように聞こえます。
(例) secretary
アメリカ英語 ⇒「セクレタリ」
イギリス英語 ⇒「セクレトリ」
アメリカ英語では、t の後ろの母音もはっきり発音されます。
一方イギリス英語では、t の後ろの母音はほとんど聞こえません。
(例) note
アメリカ英語 ⇒「ノウトゥ」
イギリス英語 ⇒「ナウトゥ」
後半〜イギリス英語、カナダ英語が混在するニュースの穴埋め問題にチャレンジ〜
今日は、イラン人女性で初めてノーベル賞を受賞した内容の記事で練習しました。
120秒で約310語。
つまり、1分で155語のスピードですから、若干ゆっくりめです。
少し聞きなれない単語が多かったですが、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語が混在していて
リスニングの練習には最適でした。
耳を慣らすには、最初頭で理解して、あとは繰り返し聞くことが大切だと思います。
以下は、穴埋めにしたフレーズの例です。
・has more
アメリカ英語 ⇒「ハズモア」
イギリス英語 ⇒「ハズモー」
・caught off
アメリカ、カナダ英語 ⇒「カーラーフ」
イギリス英語 ⇒「コーローフ」
・ spoken out
カナダ英語 ⇒「スポークオウト」
イギリス英語 ⇒「スポークナウト」
カナダ英語の「about」は、イギリス英語の「a boat」とほぼ同じ発音になります。
はじめは聞きなれないため違和感があると思いますが、慣れれば問題ありません。
新TOEICリスニングの大きな変更点として、発音様式の多様化があります。
4ヶ国語の英語が、各25%ずつ導入されます。
もう一つ重要な変更点は、「長文化」です。
私はこちらの対策のほうが、時間をかける必要があると思っています。
特に、パート3とパート4の対策は十分行わなければなりません。
下記の変更点をごらんください。
<パート3 会話問題 30問>
・読み上げられる会話は10会話。
・1会話につき3問の設問(Wh-疑問文とHow疑問文)。
・これまでのA⇒B⇒A形式から、A⇒B⇒A⇒B形式が中心になる。
・A、Bそれぞれの会話は、これまでの1.5〜2倍となり、盛り込まれる話題、情報も複雑になる。
・3問の設問はテストブックに印刷されているだけでなく、音声でも読み上げられる。
・テストブックは3つの設問ごとに区切り線が入り、読み上げられる会話と設問の対応が一目でわかる。
<パート4 説明文問題 30問>
・読み上げられるパッセージは10パッセージ。
・1パッセージにつき3問の設問(Wh-疑問文とHow疑問文)。
・パッセージはこれまでの1.5〜2倍となり、盛り込まれる話題、情報も複雑になる。
・3問の設問はテストブックに印刷されているだけでなく、音声でも読み上げられる。
・テストブックは3つの設問ごとに区切り線が入り、読み上げられる会話と設問の対応が一目でわかる。
「これまでの1.5〜2倍となり、盛り込まれる話題、情報も複雑になる」というところがネックです!
リスニングに苦手意識がある人は、「ヒエ〜〜〜」と頭を抱えてしまうことでしょう (笑)
長文になると、より多くの情報を短時間で処理しなければなりません。
新TOEICでは、3つの設問ごとに区切り線が入ります。
あらかじめ3つの設問に目を通して、読まれる内容を推測しておく必要があります。
盛り込まれる話題、情報も複雑になりますから、余裕のある人はニュースやラジオ講座を利用して、
多くの種類の英語を聞いておきましょう!
語彙力強化に役立つはずです。
前回の勉強会でも話しましたが、リスニングで高得点を取るためには、発音ルールを知る必要があります。
発音ルールついては、第4回議事録にアップしていますので、そちらをご覧下さい。
今使っているテキストを利用して、発音ルールを意識しながら練習しましょう。
耳から聞いた音と、目で理解しているつづりを一致させましょう!
またリスニングでは、話された順序で意味ごとに理解することがとても大切です!
英文和訳の問題ではないので、1語1句正確に訳す必要はありません。
文の中で重要なのは、名詞と動詞。
全体として意味をつかんでいればいいので、分からない単語は、分からないまま流して
気にしない、こだわらない習慣をつける必要があります。
また、日本語を読んだり聞いたりするときは、いちいち品詞を意識しませんよね。
新聞を読むとき、「この経済用語が分かんない」といって、そのたびに辞書を引いたりしませんよね?
英語もそういう感覚でとらえるということです。
「いったん分からなくなると、パニックにおちいる」ということがないように、分からないまま
気にしない練習はとても大切です。
次へ⇒