一般的に、「読めないものは書けない」「聞けないものは発音できない」といえます。
逆に、「書けるものは読める」「発音できるものは聞きとれる」ということもいえます。
私の経験上、ライティングを磨くことで、リーディング力が向上しました。
また、スピーキングを磨くことで、リスニング力が向上しました。
TOEICでは、主にリスニングとリーディングというインプット能力が問われています。
2006年5月の試験からは、設問がプリントされず読み上げられる、またアメリカ英語以外にも
オーストラリア英語が使われるなど、より高度な聞き取り能力が問われてきます。
また、リーディングセクションにおいても、今後はより長文化する傾向があるでしょう。
なぜこのようにテスト形式が変更になったのでしょうか?
それは時代の流れが、より高度な英語力を必要とされる方向に進んでいるからです。
国内の外資系企業や国際機関で勤務する人はもちろんのこと、一般企業も今後ますます海外との
取引が増えていく傾向にあります。
WTOによる海外貿易の緊密化、外資の日本進出、日系企業の海外進出など・・・
たとえ英語圏の国との取引ではなくても、英語は公用語として広く使われるでしょう。
ビジネスにおいては、インプット能力のみならず、スピーキングやライティングの
アウトプット能力が問われます。
私は現在、海外の取引先と仕事をしていますが、こちらの条件や考えを相手に伝えるためには、
話し技術と書く技術が必要になってきます。
相手と交渉するためには、これらの技術がベースとなり、確かな戦略をもって有利な条件を
引き出さなければなりません。
自社にとってより良い契約を勝ち取らなければならないのです。
日本人の場合、ディスカッションやディベートの訓練を十分に受けていませんから、海外との交渉の際には
遅れをとったり不利な状況に追い込まれるケースが多々あります。
欧米人の場合は、これらの訓練を十分受けていますから、戦略も論理的で的確に有利な条件を
引き出そうとしてきます。
今後欧米諸国とやり取りする際には、英語力はもちろんのこと、マネージメント力や交渉力を
磨かなければなりません。
つまり、英語は必須のツールとなるわけです。
これからはスピーキングとライティングを磨いていくことで、TOEIC対策、さらにはビジネスで生かせる
英語を身に付けていく必要があります。
私はスピーキングに関しては、発音矯正専門のスクールに通い、舌の使い方などを徹底的に訓練しています。
また、ネイティブが集まるコミュニティーに参加したり、通訳ボランティアをして、コミュニケーションを
積極的に取るようにしています。
ライティングに関しては、ネイティブの先生に添削をお願いし、文の構成について学んでいます。
学生のときはそれほど英語に力を入れていませんでしたが、現在は仕事で英語が必要なので
目的意識をもって勉強しています。
最初のうちは大変でしたが、これらの基礎をしっかり学ぶことで、総合的な力がつき、様々な場面で
応用できるため、いい意味でやりがいを感じています。
英語とは暗記するものではなく、テストのために勉強するものではありません。
あくまでも、使える英語を身に付けるために勉強する必要があるのです。
ぜひ、相手とのコミュニケーションを楽しめるよう、スピーキングとライティングのスキルアップに
力を注いでください。
そうすれば同時に、リスニングとリーディングのスキルアップにもつながり、より総合的な力が付くはずです。
あなたの目的、ライフスタイルに合わせて、より高度な英語力を身に付けてくださいね!
高い目標を持つことで、意識が上がり、勉強するエネルギーになりますよ。
あなたは今、「より高いレベルに向けて」にいます。